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「メトホルミンダイエットってなんで痩せるの?」
「どのくらい痩せられるのかを知りたい」
このようにお考えの方も多いのではないでしょうか?
本記事では、医療痩身のメトホルミンとは元々どんな薬で効果があるのかを解説していきます。容量や飲み方に関しても紹介していきます。
メトホルミン痩せる理由は?
※編集者作成
メトホルミンがダイエットに効果があると考えられている理由は「食欲の抑制・腸の糖分排出・引き締まった体に近づける/体型に関係なく服用できる」という4つのポイントが挙げられます。
ここからは、それぞれ4つの理由について詳しく解説します。
1.食欲の抑制
※編集者作成
メトホルミンの効果は、血糖値(血液中の砂糖の量)を下げることです。身体がインスリン(血糖値を下げるホルモン)による効果を高め、また、肝臓が新しく砂糖を作るのを抑えます。
また、メトホルミンには食欲を抑える効果もあると言われています。具体的には、メトホルミンが胃の空腹感を抑えたり、食事をした後の満足感を強くしたりすることで、食欲を抑える可能性があります。
これは、腸内の細菌のバランスを調整することや、満腹感を感じさせるホルモンの分泌を増やすことによって達成されると考えられています。さらに、メトホルミンは脳の食欲をコントロールする部分にも作用し、食欲を抑制する可能性があります。
しかし、この食欲抑制効果は人によっては感じられないこともあります。また、この効果は一時的なもので、体が薬に慣れてしまうとなくなることもあります。
参考:糖尿病治療薬「メトホルミン」の多面的な作用【第63回日本糖尿病学会】
2.腸の糖分の排出
※編集者作成
2020年に神戸大学が研究した結果によると、メトホルミンを摂取すると血液中にあるブドウ糖が腸にブドウ糖が集まり、便の中へ排出作用があることが分かりました。
その結果、ブドウ糖の吸収が減少することで体重が減りやすい効果があると考えられるでしょう。
メトホルミンを飲んでいる患者と飲んでいない患者のブドウ糖の動きを比較したところ、摂取している患者は上記のレントゲンを見てわかるように腸にある「便の中」に集まっています。
画像引用・参考:「便の中にブドウ糖を出す」という糖尿病治療薬の新しい作用を発見 ![]()
3.引き締まった体に近づける
※編集者作成
メトホルミンは、体のエネルギー管理の中心であるAMPKというものを活性化することで知られています。
AMPKが活性化すると、体はエネルギーを作るためにさまざまなことをします。その一つとして、筋肉が糖分(エネルギー源)を取り込む能力を高め、さらに体脂肪の分解と燃焼を促します。これにより、体のエネルギー利用が効率的になり、体脂肪が減り、筋肉が増えるという効果が期待できます。
メトホルミンによってこのAMPKが活性化されると、特に筋肉と肝臓で脂肪酸(エネルギー源)の使用が促進されます。これが、メトホルミンが筋肉増強と脂肪減少に寄与する一つの理由と考えられています。
参考:なぜ糖尿病の薬や運動は効くのか 細胞内の「燃料センサー」を可視化 | 糖尿病ネットワーク
4.体型に関係なく服用できる
※編集者作成
メトホルミンは、体型に関係なく服用できる薬です。
肥満治療薬としても効果を発揮しているメトホルミンですが、肥満治療薬と聞くと肥満体型の方しか服用できないとお考えの方も多いでしょう。
また、薬によっては痩せ型の人が服用してしまうと、不健康に見えてしまうリスクも考えられます。
しかし、メトホルミンは体型維持に効果的なので、どのような体型な方でも摂取できることが特徴です。
参考:Thieme E-Journals – Experimental and Clinical Endocrinology & Diabetes / Full Text
メトホルミンの副作用
※編集者作成
メトホルミンは2型糖尿病治療薬で、一部の患者さんに副作用として下痢、倦怠感、食欲不振、腹痛、発疹、かゆみなどが出ることがあります。
特に注意が必要な副作用として「乳酸アシドーシス」があります。これは体内の乳酸が増え、血液が酸性に傾く状態で、重篤な場合には命に関わることもあります。その症状としては腹痛、嘔吐、早い呼吸、全身の倦怠感、意識障害などが現れます。
主に胃腸系の副作用がある
メトホルミン服用の際に見られる副作用のほとんどが胃腸系です。
下痢や食欲不振・腹痛などの副作用は、メトホルミンを服用した方の20〜30%の人が発症するといわれています。
1週間ほどは、下痢や食欲不振・腹痛が続くことが多いですが、服用を続けていく事で徐々に回復していく場合があります。その為、1か月以上副作用が続く場合に医師に相談することをおすすめします。
徐々に服用量を少なく、または休薬すると症状は良くなるといわれていますが、自己判断はせず医師に相談するようにしましょう。
乳酸アシドーシスとは
乳酸アシドーシスとは、体内でエネルギーを作る過程において、普段は少量しか作られない「乳酸」という物質が過剰に作られ、それが血液中に溜まってしまう状態を指します。これにより、体全体の酸・塩基のバランスが崩れ、血液が酸性なってしまいます。
血液が酸性になると、身体の各部位の働きが低下し、最悪の場合、生命に関わる状況になり得ます。このため、乳酸アシドーシスは重篤な副作用として認識されています。
乳酸アシドーシスの兆候としては、腹痛、吐き気・嘔吐、呼吸が速くなる、全身がだるく感じる、意識がもうろうとするなどがあります。これらの症状が現れた場合、すぐに医療機関に相談することが必要です。
メトホルミンという薬は、2型糖尿病を治療するために広く用いられていますが、まれに乳酸アシドーシスを引き起こす可能性があるため、使用に際しては医師の指導に従い、体調に注意を払うことが大切です。
副作用が出た時の対処法
- お薬の服用量を半分にすることを推奨
症状が落ち着いてきたら医師との相談の元少しずつ服用量を戻していきましょう。 - 空腹時の服用を控えましょう
- お水を飲む量を増やし、1日1.5L以上を目安にこまめに水分摂取を行う
- 一緒に整腸剤を服用する
- 過度のアルコール摂取を避ける
- 発熱、下痢、嘔吐、食事摂取の不良などで脱水状態になる可能性がある場合、医師に相談して一時的に服用を中止する
- 乳酸アシドーシスの初期症状が出た場合はすぐに医療機関を受診する
上記のことに注意しながらメトホルミンを服用すると、副作用出た時ののリスクを軽減することができます。
また、腎機能障害のある高齢者の方は、メトホルミンが体内に蓄積しやすいため、特に注意が必要です。
メトホルミンの飲み方
※編集者作成
- 1日に2〜3回に分けて服用
- 服用タイミングは食後
- 忘れにくいタイミングでの服用がおすすめ
メトホルミンの服用タイミングは食後です。
1日2〜3回に分けて服用する必要があるので、朝・昼・晩の食後に服用しましょう。
服用方法によっては飲む量と飲み方が異なるので事前に医師に確認しておくことが大切です。
メトホルミンの1日の容量は?
メトホルミンの1日に服用可能な量は、750〜2250mgとされています。
1日の最高投与量は2250mgですが、服用する方の状態によって異なるので、事前に医師に確認しておきましょう。また、おすすめの服用方法は750mgから徐々に増やしていくという方法です。
少しずつ量を増やして服用を希望する際にも、医師に確認した上で服用していくことが大切でしょう。
メトホルミンダイエットの注意事項
※編集者作成
- 妊娠中・授乳中の方
- アルコール依存症の方
- 胃腸障害がある方
- 利尿作用がある薬を服用している方
- 過去に乳酸アシドーシスを患ったことがある方
メトホルミンダイエットをする上で、注意事項があります。
メトホルミンは必ず全員が服用できる薬ではありません。以下に当てはまる場合は服用できないので要注意です。
上記に当てはまっていないという場合でも、必ず処方の際には健診をうけ医師の指示に従いましょう。また、メトホルミンには併用してはいけない成分があります。
併用すると血糖値を下げる可能性がある成分は「アドレナリン・ピラジナミド・イソニアジド」です。
上記を含む成分を服用している場合は医師に相談しましょう。
参考:医療用医薬品 : メトホルミン (メトホルミン塩酸塩錠250mg
メトホルミンはダイエット目的で処方してもらえる?
メトホルミンはダイエット目的でも処方可能です。
メトホルミンの利用をお考えの方はメトホルミンがどこで処方されているのか、またどれくらいの値段相場なのかが気になるでしょう。
そこで、メトホルミンをダイエット目的で処方してもらえる場所や値段について詳しく紹介します。
メトホルミンダイエットはどこで処方される?
メトホルミンは美容クリニックで処方してもらえます。
クリニックを利用してメトホルミンを利用する際には、来院処方だけでなくオンラインでの処方も可能なので、自分の都合に合わせてクリニックを選びましょう。
また、インターネットからも個人輸入で購入ができますが、記載されていない成分が含まれていたり、副作用が出た場合でも医師に相談できないことから非常に危険なので、クリニックからの購入がおすすめです。
また、保険診療クリニックではダイエット目的での処方は行われていないので注意が必要でしょう。
メトホルミンダイエットの値段相場は?
メトホルミン錠は20錠で約2,500円程度です。1錠125円程の値段相場になります。
しかし、処方しているクリニックによって、メトホルミンの処方数や値段は異なります。クリニックで処方してもらう際には、事前に確認しておきましょう。
メトホルミンとフォシーガの飲み合わせは安全?
※編集者作成
メトホルミンとフォーシガを合わせて飲むことでより高い効果が発揮できるの声がありますが服用に関しては注意が必要です。ダイエット効果が増すという理由で、これらの薬を組み合わせるという情報が存在するかもしれませんが、それは危険な行為です。
リベルサスやメトホルミンは、フォーシガと併用する際には注意が必要な薬剤に指定されています。
フォシーガとは尿から糖の排出を促進する医薬品であり、糖尿病の治療薬として使用されています。
メトホルミンとフォシーガは、両方とも糖尿病治療薬ですが、作用の仕方が異なります。
メトホルミンは、肝臓における糖の生成を減らし、筋肉と肝臓のインスリン感受性を改善することで血糖値を下げます。一方、フォシーガは尿中に糖を排出させることで血糖値を下げます。
これらの薬剤は一緒に使用することが多く、これにより血糖コントロールが改善されることが証明されています。しかし、重大な副作用のリスクもあります。例えば、フォシーガは尿中に糖を排出するため、頻尿や脱水症状を引き起こすことがあります。また、メトホルミンとフォシーガの併用は、まれに乳酸アシドーシスを引き起こす可能性があります。
ダイエット目的でこれらの薬を使用することは、医師の指示がない限り推奨されません。これらの薬は、それぞれが特定の副作用を持ち、使用には注意が必要です。また、これらの薬は血糖値を下げるために使用されるため、糖尿病の診断がない人が服用すると、低血糖(血糖値が危険なほど低くなる状態)を引き起こす可能性があります。
安全に使用するためには、常に医師の指導の下でこれらの薬を服用し、体調や血糖値の変化に注意を払うことが重要です。具体的な使用法や疑問がある場合は、必ず医療専門家に相談してください。
メトホルミンダイエットについてのまとめ
本記事ではメトホルミンダイエットについて紹介しました。
糖尿病治療薬でもあるメトホルミンを服用することで、「食欲の抑制・腸の糖分排出・体の引き締め」効果が期待できます。
ダイエット効果があるメリットが存在する反面、副作用もあるため、メトホルミンダイエットを行う際には必ず医師に相談することが大切です。
メトホルミンダイエットの他にも、GLP-1ダイエットでおすすめのクリニックも紹介しておりますので是非見てみてください。